介護の仕事は辛くて大変だと言う声がよく聞かれます。
認知症の高齢者や、寝たきりの人と接していく仕事。
聞くだけでも過酷なことだとわかります。
ですが実際には、大変なだけではありません。
介護の魅力はたくさんあります。
今回は介護の仕事の大変さはどこからきているのか、本当に大変なだけなのか。
「大変さ」「やりがい」という2つのカテゴリに分けて紹介していきます。
目次
「介護の仕事は大変!大変なポイント3つ!」
まず紹介するのは介護をするうえで大変だ、つらいと言ったポイントです。
大方の人は介護の仕事は大変だと思っているでしょう。
ですが具体的にどこが、と言うと難しい。
ここではその大変なポイントを明確化していきましょう。
「大変ポイント1:介護施設には認知症の利用者さんがいること」
まずポイント1つ目は利用者さんに関することです。
介護施設に入っている人は、認知症や生活能力が下がっている人が多いです。
攻撃的になる人や、自分の状態がわからなくなるなど様々な症状が見られます。
私は介護施設で短期間だけ研修を受けたことがありました。
施設の中では気さくに話しかけてくれる人もいれば、気に入らなければ抓ってくる人、叩いてくる人も多かったです。
付き合い方を間違えれば利用者さんとの関係が悪くなってしまい、精神的に参ってしまうこともあるでしょう。
中には女性職員に対してセクハラをしてくる利用者さんもいるため精神的負担があると言えます。
「大変ポイント2:介護は体力が必要」
特別養護施設などで働いている人は特に体力が必要です。
介護業界で「トランス」と言われる、利用者さんをベッドから車いすに、車いすから椅子へ移動させたりする作業があります。
これはかなり体力を使います。
他にも入浴介護をしたり、常に利用者さんの動きを見ていかなくてはいけません。
利用者さんがたくさんいる施設では職員さんは常に動きっぱなしだと言うことも。
未経験で入った人が最初に苦労するポイントかもしれません。
「大変ポイント3:仕事の報酬が低い」
また介護を仕事として生きていくには報酬が低く、労働の対価として見合わないと言う人もいます。
厚生労働省が発表している『平成28年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要』によると、介護職員の平均基本給与は1年目で167,330円と比較的安い給与です。
肉体労働が主な仕事であり、精神的負担も求められるのに、更に報酬が低い。
定着率が悪く、常に人不足であるということも頷けるでしょう。
「大変なことばかりではない!やりがいポイント3つ!」
今まで大変なポイントを紹介してきましたが、介護の仕事を続けている人には理由があります。
インターネットにも「不満がないわけではないけれど大変なだけではない」と言う声が見られます。
それでは介護職ならではのやりがいを見ていきましょう。
「やりがいポイント1:きついノルマがない」
まず一般的な仕事と比べてノルマがないと言う点を利点に感じて働いている人も多いようです。
介護施設の運営の仕事をしている人も、需要があるので過度な営業の必要がありません。
「やりがいポイント2:働く場所とシフトスタイルがたくさんある」
介護職と言っても働く場所は様々です。
デイサービス、特別養護老人ホームや、訪問介護もその一つ。
夜勤日勤の違いもありますが、ホーム経営には多くのスタッフが必要です。
シフトの希望の融通が利きやすいという施設も多くあります。
勤務形態などを選んで働くことができるのも、介護業界ならではと言えるでしょう。
「やりがいポイント3:利用者さんと信頼関係を築ける」
何より介護の仕事で活躍している人は利用者さんとの関係を大切に働いています。
利用者さんにありがとうと感謝されること、毎日の会話が楽しいこと、笑顔を向けてくれるところ。
たとえ認知症でも利用者さんが職員のことを心配してくれるなど、うれしいことがたくさんあります。
日々できなくなることが多くなる高齢者の方々ですが、自力で食事をする、一人でパンツをはくなど、できることが増えるような場面にたくさん出会えるのです。
「まとめ」
介護の現場はつらいこともたくさんあります。
体力面、精神面の過酷さに加えて低賃金という労働環境です。
ですがその大変な仕事でも、やりがいや利用者さんの命を預かると言う誇りを持って働いている人がたくさんいます。
介護で働くことは辛く大変だ、という今の世の中の見識。
大変なことばかりではない、誇りを持って働いている人がいると言うことも、たくさんの人に知ってほしいですね。
介護業界に興味のある方は、まずは介護派遣会社に登録してみてはいかがでしょうか。
専任のアドバイザーと共にあなたの働きやすい職場をみつけましょう。
参考記事:介護派遣会社ランキングTOP5!各社の特徴とおすすめはどこ?