日本消費者協会が2010年に行った『第9回葬儀についてのアンケート調査』によると、過去3年間に身内の葬儀にかけた費用の総額は全国平均で1,998,861円。



保険に入っていても、自分の葬儀に約200万円もかかるとなると安心して成仏できませんよね。



残された家族に少しでもお金を残し、安心して旅立ちたいと思う人が多いのではないでしょうか？



ここでは生前に自分の葬儀を決めて葬儀費を安くする方法をご紹介します。



残された家族への負担を少しでも減らして安心して成仏するためにも、自分の葬儀について考えてみましょう。







葬儀を安くしたいなら生前に自分の葬儀をイメージしよう







毎日が充実している人は、自分の死後について考えることもあまりないのではないでしょうか。



私も数年前まではそのうちの1人で、日々の生活に追われて自分の死後や生き方について考えることはほとんどありませんでした。



ですが、数年前に命の危機に関わる大病にかかり治療をしました。



運よく治療の効果が出て、今は後遺症もなく元気に過ごしていますが、闘病中は自分の死や生き方について色々と考えさせられました。



この時から、自分の死後についても考えるようになりできるだけ家族に負担のない葬儀をしたいと色々調べるように。



皆さんはまだ自分の死後、ましてや葬儀のことなんて考えられない…と思うかもしれませんが、自分のことだけではありません。



ある日突然、自分の家族が亡くなる可能性もゼロではないのです。



自分または大切な人が突然亡くなった時に慌てることがないよう、少しでもいいので生前に葬儀について考える機会を作っていただけたらと思います。



生前に自分の葬儀をイメージするとこんなメリットがある




生前に自分の葬儀をイメージすると、以下のメリットがあります。



・参列者の人数に応じて葬儀の種類を事前に選べる
・オリジナルの葬儀をしたい場合、準備ができる
・葬儀社を比較し最も安いところに決めることができる
・事前に見積りをもらうことで必要なもの・不要なものを選別することができる



つまり、生前に自分の葬儀をイメージすることによって、葬儀を安く抑える方法も見つけやすくなります。



もし、葬儀について家族に何も伝えずに亡くなってしまった場合、希望の葬儀ができないのはもちろんのこと。



自分の死後から葬儀まで時間がないので葬儀社を比較することもできず、残された家族が悪い葬儀社に当たって、精神的・経済的な負担を強いられてしまうことも。



そうならないためにも自分の葬儀をイメージし早めに行動に移すことをお勧めします。



自分の葬儀をイメージしづらい方は、以下のページに詳しく記載しておりますので、ご確認ください。



葬儀業者の選び方！家族の負担を少なくするために考える



葬儀を安く抑えるには生前に葬儀社を決めて生前契約をする







葬儀社によっては生前契約によって、葬儀費用を安くできるところもあります。



私の街にある葬儀社では、生前契約を行うことで100万円相当の一般葬の費用が約40万円に抑えられる生前契約プランがあります。



100万円の葬儀費が40万円になるなんて、破格ですよね。



なお、葬儀社ランキングベスト5でご紹介した『小さなお葬式』にも生前契約プランが用意されています。



葬儀から納骨まで全てお任せするプランの価格は248,000円～となっています。



小さなお葬式を含め、全国展開している葬儀社について知りたい方は、以下のページに詳しく書かれていますので、ご覧ください。



葬儀社ランキングベスト5！生前に準備して家族の負担を軽減



生前契約にはトラブルもあるので要注意




生前に葬儀社を決めて契約する生前契約プランは、葬儀費を安くする画期的な方法の1つです。



ですが、葬儀の生前契約には以下のようなトラブルもあります。



・生前契約をした葬儀社が倒産してしまった
・契約者が病気や介護などの事情で葬儀社から遠い場所に引っ越すことになり利用できなかった
・多くの参列者を見込んだ葬儀プランを生前契約したが、亡くなったのが高齢だったため参列者が少なかった



このようにせっかく契約した葬儀プランも無駄になってしまうケースも多々あります。



生前契約をする際は、以下の4つの条件を頭に入れて契約するようにすると失敗しませんよ。



1.生前契約の更新や解約の条件をしっかりと確認する
2.誰が葬儀の喪主になるか決めておく
3.費用の支払い方法を決めておく
4.生前契約が必要か否かもう一度考える



家族のためによかれと思って葬儀社と生前契約したはずなのに、それがトラブルとなって家族の負担となると辛いですよね。



生前契約をする際は、家族ともしっかりと話し合い決めるようにすると良いでしょう。







葬儀を安くしたいなら直葬・火葬式がおすすめ







平均200万円かかるといわれている葬儀ですが、これはあくまでも一般葬の場合の平均。



葬儀の種類を変えれば葬儀費をぐっと安くすることができます。



葬儀の種類は様々ですが、最も安く葬儀をするには直葬・火葬式がおすすめ。



直葬・火葬式はお経をあげるか否かによって価格は変わりますが相場は、200,000円。



一般葬の全国平均の1/10の価格になります。



私は将来、もし長生きして夫に先立たれてしまった場合、残された子どもへの負担をできるだけ減らしたいので、直葬・火葬を選択したいと思います。



信仰している宗教もありませんし、死後に多くの人に会うよりも生きている間に会いたい人に会った方が良いと思いますしね。



家族や親戚の理解を得ないと死後に負担をかけることも




本人が葬儀の種類を火葬・直葬と希望していても、家族や親戚からの反対を受け、残された家族に負担をかけてしまうこともあります。



これは私が以前勤めていた介護施設であった経験ですが、ある利用者さんが亡くなった際、本人と家族の意向で火葬・直葬をすることになりました。



ですが、後からそれを聞いた故人の妹が猛反対。



親戚に許可を得ずに葬儀を直葬にするなんて非常識すぎると揉めに揉めて結局、家族葬にすることで収まったケースがあります。



このように家族内で葬儀をきちんと決めていても親戚からの反対によって覆されてしまうこともあります。



また、住んでいる地域によっても一般葬を行わないと非常識だとされることも。



このように葬儀の種類を決める際は、揉める場合もあるので生前に周りとしっかり相談して最良の選択ができるようにしていきたいものです。