突然大きな災害に見舞われる、大病にかかる、大切な人が亡くなるなどの出来事がない限り私たちが死について考えることはなかなかないと思います。
ですが、私たちが明日突然亡くなる確率は決してゼロではありません。
突然亡くなった場合、残された家族はどうなるでしょうか。
自分の死後の生活費はもちろんですが、葬儀の準備も全て家族が請け負わなくてはなりません。
葬儀は人が亡くなってすぐに準備を始めて執り行うものなので、業者選びは病院や知人の紹介がほとんど。
知人や病院から紹介された業者が運よく良いところだと安心できますが、中には悲しみに明け暮れる家族の隙を狙って、葬儀費用を多く取ろうとする悪い業者もあります。
悪い業者に当たって、残された家族が嫌な思いや大きな負担を背負うのは耐えられないですよね。
ここでは、生前にしておきたい葬儀業者の選び方についてご紹介します。
良い葬儀業者を選んで、残された家族への負担をできるだけ少なくしましょう。
目次
葬儀業者を選ぶ前に考えておきたい!自分の葬儀イメージ
インターネットで葬儀業者を検索すると全国に数多くの業者があることが分かります。
安さがウリの業者、家族葬を専門にする業者、顧客満足度を重視する業者など私たちのニーズに合わせた葬儀業者が数多くできてきています。
インターネットの口コミで葬儀業者を探す方法も1つの手段ですが、まずは自分の葬儀イメージを固めてみましょう。
他人からみた良い業者が自分にとって良い業者とは限りません。
ですが、自分の葬儀イメージをしっかり固めた状態で探せば良い業者が見つかりやすくなります。
ではどうすれば自分の葬儀イメージを固めることができるのでしょうか。
葬儀の参列者を考える
自分の最後の別れに誰と一緒に過ごしたいかを考えるとイメージしやすいかと思います。
例えば仕事が好きだった人は、勤務先の同僚や上司、仲良くなった取引先の人などと過ごしたいと思いますよね。
また、家族や親せきとのつながりを大切にしていた人は、家族や親せきと一緒に過ごしたいと思うのでは?
過ごしたい人がイメージできたら、自分の葬儀の参列者の大体の人数が分かるかと思います。
葬儀の種類を考える
自分の葬儀の参列者の人数がイメージできたところで葬儀の種類を考えましょう。
家族や親せきと過ごしたいと思っている人には家族葬、会社の人や多くの友人に見送られたいと思っている人には一般葬が向いています。
また、自分は無宗教で家族の負担もできるだけ少なく静かに送り出して欲しいと思う人もいるかと思います。
この場合、火葬式というシンプルな葬儀もできますよ。
葬儀の種類や費用について知りたい方は、以下のページをご確認ください。
葬儀の平均額は約200万円!葬儀の規模に応じた相場も紹介
ちなみに私は自分の最後は家族と一緒に過ごしたいと考えているので、家族葬を希望しています。
家族の経済的・精神的負担ができるだけ少ない葬儀にしたいなと考えています。
家族に自分の葬儀イメージを伝える
自分の葬儀イメージがある程度固まったら、家族に伝えましょう。
葬儀イメージが固まっても家族に伝える前に亡くなってしまったら、家族の負担は減りません。
思い立ったときに早めに伝えておくことをおすすめします。
自分の葬儀イメージを話した際、家族から反対される可能性もあるからです。
これは私の知人の経験ですが、知人の父は生前に遺骨を海に撒く散骨を希望していました。
ですが、散骨する場所を指定し、遺言書まで書きましたがそれを聞いた親せきは大反対。
というのも知人の父は長年続いている老舗旅館の社長で、死後に入るお墓は既に決まっていたから。
知人の父は、それも承知でしたがどうしても思い出の海に遺骨を散骨したいと、周りを説得し手続きも全て自分で行いました。
その結果、分骨することになり遺骨の一部はお墓に、残りは散骨という形をとることになりました。
数年前に知人の父は亡くなりましたが、知人は約束通り遺骨の一部を思い出の海に散骨しに行ったそうです。
このように早めに家族に伝えることによって、反対された場合も軌道修正して自分の希望を叶えることができます。
でも何も言わなければ自分の希望通りの葬儀ができないことはもちろんのこと、大切な家族のためにとっておいたお金が葬儀費用で消えてしまうことも。
そうならないためにも自分の葬儀イメージは早めに家族に伝えておくことをおすすめします。
葬儀業者へコンタクトを取る前にやっておきたいこと
自分の葬儀イメージが固まったら、次は葬儀業者選びをします。
ですが、ちょっと待ってください。
葬儀業者を選ぶ前に、葬儀の最低限の知識を身に着けておきましょう。
何も知らないまま、葬儀業者とコンタクトを取ると中には悪い業者に当たってしまい、口車に乗せられて前契約をしてしまうことも。
そうならないためにも、無知で葬儀業者とコンタクトを取るのは避けるべきです。
葬儀業者とコンタクトを取る前に以下の項目について知っておくと良いでしょう。
・葬儀にかかる費用の項目一覧
・葬儀の種類と内容
・葬儀の費用の相場
・葬儀の種類と内容
・葬儀の費用の相場
上記の内容は以下のページで確認できます。
葬儀費は意外と高い!残された家族のために事前準備を!
葬儀の平均額は約200万円!葬儀の規模に応じた相場も紹介
また時間のある方は一度、終活セミナーに参加すると良いでしょう。
私も以前母に連れられて無料の終活セミナーに参加しましたが、とても勉強になりました。
葬儀の種類や費用などの基本的な知識から、香典返しの選び方や参列者をもてなす方法、安く葬儀をする方法、相続トラブルに巻き込まれたときの対処法などを学ぶことができますよ。
葬儀社や地域で定期的に主催されていますので、新聞をチェックしてみましょう。
ほとんどの場合、無料で参加できるものばかりなので気軽に参加してみてはいかがでしょうか。
葬儀業者の選び方!こんな葬儀業者はやめた方がいい!
自分の葬儀のイメージができて葬儀の基礎知識を身に付けたら、葬儀業者を検索していくつかコンタクトをとってみましょう。
1つの業者に絞るのではなく、複数の業者とコンタクトをとって比較しましょう。
葬儀業者とコンタクトを取る際は、以下の点に注目します。
1.対応は丁寧かどうか
2.葬儀の説明は分かりやすいか
3.費用についての説明は明確か
4.見積もりを出してくれるか
2.葬儀の説明は分かりやすいか
3.費用についての説明は明確か
4.見積もりを出してくれるか
おそらく1~3までの対応はどの業者もあまり大差ないかと思います。
ここで注目すべきなの4番目の見積もり依頼。
もちろん、見積り作成には時間を要するので手元に届くのが数日後になる可能性はあります。
そこは問題ありません。
ですが、見積りを出し渋る業者やこちらが予算を伝えた後に態度を変える業者は要注意。
後々トラブルになる可能性がありますので、葬儀を依頼するのはやめておいた方がよさそうです。
また、葬儀社の中には生前契約を強くすすめるところもありますが、生前契約をする場合は葬儀業者の比較が全て終わってからにしましょう。
契約を強要する業者とは決して契約しないようにしましょうね。
また、できるだけ安い費用で葬儀を挙げたい場合、あえて葬儀業者を回っていることを担当者に伝えるのも1つのテクニック。
葬儀業者の見積もりを比べて一番安いところを選ぶのも良いでしょう。