介護4年目の主夫一郎です。
介護認定の介護(区分)から、サービスの利用限度額が変わります。
この仕組みを簡単に理解するためには、「点数」(単位)について知る必要があると考えています。
ちょっと難しい内容になりそうですが、この記事ではその根拠と対応策について考えてみたいと思います。
果たして得か、損かどちらでしょうか。
なにより介護認定の等級の違いを知りたい!
さて、介護認定の等級(区分)はいくつあるかご存知ですか?
この基本的な質問にさえ、以前の私は答えることができないほどの素人でした。
それでも、介護保険の一連の関連する手続きを2回経験しているので、さすがにわかってきました。
2回とは、過去ではすでに死去した父親のとき、そして現在進行中の母親のときを指しています。
細かいことをいうと、父親のときは介護保険法が制定(平成12年4月)された翌年でした。
当時と現在とは、等級(区分)は若干異なっています。
平成18年4月に介護保険制度が見直されたためです。
さて、介護認定の等級の違いについては、下記のサイトにわかりやすく解説されています。
「要介護認定とは 要支援・要介護の区分」(みんなの介護)
あらためて引用するまでもなく、まずは「要支援」と「要介護」の段階にレベル分けされています。
そして、「要支援」は2段階あり、「生活機能が低下し、その改善の可能性が高いと見込まれる」状態をさしています。
一方、「要介護」は5段階あり、「現在、介護サービスが必要である」状態をさしています。
介護認定の等級から、金額に変換するキーワードとは?
ポイントは、ずばり「点数」(単位) です。
このやり方に、私は今でも全く慣れていません。すぐにはピンときません。
毎月ケアマネージャーから提出していただくケアプランなどには、この単位が使われていますが、こちらを見るたびにいつも混乱します。
この点は、下記のサイトの項目に「単位があるのはなぜ?」と説明されていますが、要は人件費など地域差があるため、サービス毎に価格を直接つけていません。
結局のところ、1単位は10円~11.40円と幅が出てきます。
サービスの利用限度(けあサポ)
ただ、ざっくり1単位は10円で、たいした違いはないとたかをくくってはいけないと思います。
利用するサービス自体の単位はそれなりにします。
また1回限りというわけではなくて、継続して利用するからです。
さて、上記で地域差にあるために単位制を導入していることを書きました。
具体的には下記のサイトに、最新版のデータが掲載されています。
あまりにも細かいです。
ケアマネージャーをはじめ関係者の方々は、把握が大変だなあと同情しています。
2015年度版/介護保険・地域別単位加算表(みんなの介護)
介護認定の等級が上がると損か得か?どうすればいいか?
損か得かの二者択一では、やはり損です。
これを言ってしまえば身も蓋もありませんが、損得勘定というより、利用する介護サービスの手間の問題かなあと考えています。
具体例では、介護認定の等級が上がると、「特定施設入居者生活介護の指定施設における介護保険自己負担額」では、月8,000円も損します。
詳しくは、下記サイトを再度参照してください。
「2015年度版/介護保険・地域別単位加算表」(みんなの介護)
ここは、全く同じ状態の方が支払うサービス利用料金について単純に考えてみます。
もし、単に等級が上がるだけで高くなるとしたら、確かに損得を考えてしまいます。不公平です。
ただ、そういうことではないと思います。
そもそも、介護認定の等級の基準にある通り、人によって状態は全く変わります。
よって、介護サービスを提供する方々が対応する仕事量が、大きく変動します。
要支援の方と要介護の方が同じサービス単価というのは、むしろ無理のある話しではないでしょうか。
そもそも、単純に比較する類の話しではないとさえ思います。
最後になりますが、損しないようにする方法は、むしろ等級に見合う認定を受けることに尽きると思う次第です。
なんとなく、要介護が高い方が得というイメージを、拭い去ることこそが大切です。
そして、介護サービスを受けないレベルの日常生活をできることが、誰にとっても、何よりの得なことには間違いありません。