(画像元:写真AC)
就職が有利になったり、キャリアアップが目指せる介護の資格。
ですが過酷な介護現場で現在も働いている人にとっては長い勉強時間やスクーリングの時間は取れません。
今回は介護の資格を取りたい人のためにより簡単に、短時間で取ることができる資格を紹介します。
試験がないものや、勉強時間が短時間で済むものを紹介していきます。
目次
「簡単な介護資格を紹介!40代からでも大丈夫!」
(画像元:写真AC)
今回紹介する資格は直接キャリアアップが望める資格の他に、キャリアアップには繋がらないけれど現場で生かせる資格も紹介しています。
勉強時間がはっきりしており、通学できなくても通信で補うことができたり、介護の現場に生かせる仕事を紹介しています。
もちろん学習をすることで取れる資格があるので、勉強から離れて久しい40代の人も問題なく資格取得ができますよ。
ですがどうしても取得のために一定の時間とお金がかかることも重要です。
自分のキャリアや経済状況に合わせて資格取得を目指すことが大切です。
「人気No.1介護資格の登竜門!「介護初任者研修」」
介護の資格で、まず最初に取らなくてはいけない資格、「介護初任者研修」。
この資格は資格試験がなく、スクーリングや通信講座で比較的簡単に取ることができる資格です。
介護初任者研修では、施設や在宅の高齢者の介護に必要な基礎的な知識を学ぶ資格です。
カリキュラムは130時間あり、全て修了することで修了試験を受け、合格すると資格を取得できます。
うち40.5時間は通信学習で履修することができるため、スクーリングの時間がない人も調整することができます。
ですが残りの80.5時間はスクールに通う必要があり、介護に必要な実技の学習が必ずあるのです。
土日開催や夜間コースなど様々な時間帯で講座が開かれているため、自分の勤務状態や職場と相談したうえで講座を受けるといいでしょう。
また、1度でもスクーリングを休むと資格がもらえなくなることや、授業内容を理解していないと修了試験の合格は厳くなる、ということも注意が必要です。
スクーリングの機会を利用して、わからない点や疑問点は講師に確認し、一発合格を目指しましょう。
修了試験の内容は初任者研修講座の内容を振り返るような試験です。
勉強した内容を振り返る試験なので、しっかり勉強していれば大丈夫!
もしも不合格でも追試がある場合もあるため、再度チャレンジができます。
費用は5万円から10万円程度。
週に4日の講座を受けたとして、最短一か月で資格取得することができます。
週一日でも約四か月で取得できるため時間がない人も確実に取ることのできる資格です。
「実践型スキルの証明!「介護福祉士実務者研修」」
国家資格である介護福祉士の受験要件に、この介護福祉士実務者研修の修了が義務付けられることとなりました。
介護福祉士実務者研修はそれだけでなく、訪問介護のサービス提供者となるための必須資格となっています。
更に医療行為であるたん吸引と経管栄養を学ぶことができます。
経管栄養は口から栄養や水分を取ることが難しい人へ、カテーテルやチューブを使って胃や腸に直接栄養を流し込む方法です。
実際に経管栄養の様子を見たことがありますが、専門の知識が必要で常に清潔にしておかなければならないという状態がよくわかりました。
そんな実践向きのより本格的な資格を取ることができる介護福祉士実務者研修は450時間の学習時間を必要とします。
うち400時間は通信学習で済ませることができ、自分のペースで進められるのもメリットの一つです。
ある程度時間に余裕があるため、わからない箇所があってもじっくり考えることができるのもメリットと言えます。
更に初任者研修を修了していた場合は学習時間のうち130時間を免除されるため取りやすい。
たん吸引などのスクーリングに行けばあとはカリキュラム修了で資格を取ることができます。
修了試験が一切なく、勉強時間をこつこつと積み上げていくことで資格が取れるので、例えば、「40代だけど大丈夫かな・・」と悩んでいる人にとっても取りやすい資格であると言えます。
費用は12万から20万円程度と高額です。
ですが資格を持っていることで資格手当が支給される施設も多いです。
キャリアアップのためにも、少しずつ時間をかけて勉強してみてはいかがでしょうか。
「専門の事務資格!「介護事務」」
介護施設の中には現場以外にも活躍できる仕事があります。
それが介護事務です。
主な仕事場所は介護事業所で、施設が市町村や保険組合に請求する医療報酬明細書、いわゆるレセプトを作成するのが主な仕事です。
他にもケアマネージャーの書類作成の手伝いなども行います。
介護保険や保険サービスの利用料などに精通しており、利用者家族の疑問に答えてくれるスペシャリストです。
介護事務の資格は運営団体によっていくつか種類があります。
ニチイなどが実施している、ケアクラーク。ユーキャンなどで学べる介護事務管理士。
ヒューマンアカデミーで学べる介護事務実務士。
これらの資格も一般的に介護事務と言われおり、学習内容はほぼ同じです。
ユーキャンの介護事務管理士のカリキュラムは、4か月をかけて在宅で資格勉強をし、在宅でテキストを見ながら試験を受けます。
合格すれば資格として認定されます。
テキストを見ながら勉強できると言うのも簡単に資格が取れるポイントと言えるでしょう。
介護保険の知識やPCスキル、コミュニケーション力があれば介護事務の資格がなくても働くことは出来きます。
ですが転職をする際やより介護保険の知識を増やしたい人にとって、取って損はない資格であると言えるでしょう。
ヘルパーとして現場で働いている人も、保険などの知識を得るために受講している人もいます。
費用は4万程度から10万程度と幅があり、受ける資格によって費用も変わってきます。
カリキュラムや費用によって資格を選ぶといいでしょう。
「毎日利用者さんを喜ばせよう!「レクリエーション介護士」」
介護士として利用者さんを喜ばせたい、と考えている人は多いです。
介護施設では毎日のように利用者で集まり、レクリエーションを行っています。
レクリエーションを行うことで運動の習慣が付き、施設にいることの喜びを見出すことができます。
レクリエーション介護士はそのような高齢者向けのレクリエーションを、職員自身のアイディアで考えていくための勉強ができる資格です。
資格を所得するには通信、通学両方の選択肢があります。
通学講座では6時間の学習をスクールで行い、筆記試験と添削課題をクリアすれば資格取得です。
添削課題ではレクリエーションの企画書を作って提出する課題を行います。
最短2日で取れる資格ですが、通う時間がない人は通信講座でも取得できます。
通信講座では標準勉強時間として3か月の時間を要しますが、DVDやテキストを使って自分のペースで勉強することができるのです。
40代ともなれば介護現場ではベテラン。
レクリエーションもマンネリ化していませんか?
資格を取ることで新しいレクリエーションが実践できますよ。
授業を受けることで資格が取れるので、仕事や家事に忙しい40代の人も資格が取れますよ。
料金は通学、通信ともに3万5千円程度です。
通学して早く資格を取るか、じっくり通信で勉強して資格を取るか、選べるのもうれしいですね。
「介護の資格には40代でも簡単にとれるものがある!」
(画像元:写真AC)
今回紹介してきた資格は、修了試験が簡単なものや、受験資格がなく、比較的取りやすいものでした。
勉強が苦手な人も、仕事の拘束時間が長い40代の人も取りやすくなっています。
ですが資格を取ることと、資格を仕事に生かすことでは意味が違ってきます。
簡単に取れるからこそ、しっかり資格の内容を勉強し、身に着けていきましょう。