介護離職の理由を探る!本人と会社の原因と私のケース!


介護4年目の主夫一郎です。



介護離職には、さまざまな理由がありますが、今回の記事では、私が実際に介護離職をした理由について紹介します。



専門家による分析結果も非常に説得力がありますが、実際に介護離職を経験した私の体験談も、1つの参考になるのではないかと考えています。



また、介護離職の原因について、一般的に『会社側』と『本人側』の観点からまとめてみました。



記事を読んでいただくことで、少しでも介護離職の実態について理解が深まれば幸いです。



それでは、早速、本題に入っていきましょう。







私の介護離職した3つの理由とは?


私の介護離職の3つの理由は?


まず、私自身が介護離職をした理由についてお話ししていきましょう。



私が介護離職をした理由1;介護サービスの活用方法を知らなかった




いろいろな介護サービスがあることを知らなかったため、私は離職しました。



介護サービスを受けながら、仕事と介護を両立させる方法を知らず、いざ介護が必要になった時に、合理的な対策を立てることができなかったんですね。



もっと、介護サービスについて詳しい知識があれば、介護と仕事を両立する選択肢を見出せていたかもしれないと、今になって感じています。



私が介護離職をした理由2;仕事と介護を継続的に両立できる環境でなかった




私は高校卒業とともに静岡の実家を出て、結婚して、家族と一緒に千葉にすんでいました。



親が要介護になってからは、金曜日の午後、会社を早退し、千葉の家に家族を置いたまま、実家の静岡に向かい、そこで土日に、介護する生活を送っていました。



これは、レアケースにはなると思いますが、要は、実家(要介護の両親の家)と自宅の物理的な距離も、継続的に介護をする際、難易度の差に大きく影響するということです。



私が介護離職をした理由3;心身ともに限界で仕事と介護の両立が難しかった




会社での責任の重さと同僚への後ろめたさ、親の介護と家族との両立、体力面の衰えなど、自分自身の心身の状態が、年齢とともに衰えるとともに、無理をして、心身とも限界を超えました



これは、親を介護できる状況ではありませんね。



このまま続けると、親と子そして仕事と介護が共倒れすると思い、私は介護離職を選択しました。







離職者本人の3つの介護離職の理由は?


離職者本人の3つの理由は?


次に、介護離職の一般的な理由について、離職者本人側の視点からまとめて行きたいと思います。



理由1;時間がなくて両立できない




仕事も介護も全部1人でやろうとすると、使える時間の限界が見えてきます。



仕事と介護の両立を実現する上で非常に重要な視点の1つに、仕事・介護にかかわらず、他人に任せられることは任せていく、という事があります。



親の介護は、その状態にもよりますが、大きな負担がかかりますので、できるだけ、他の人の力を借りて、本当に自分でしかできない事に集中できるような環境を作ることが大切ですね。



理由2;他にやる人がいない




これも、先ほどご紹介した仕事と介護の両立の重要な視点につながっていきますが、『他にやる人がいない状況』を作ってしまう背景には、自身で全てを抱え込んでしまおうとするスタンスがあるように思います。



なぜ、自分ですべてを抱え込んでしまおうとするかというと、他人に任せることができないと感じているからです。



ここはバランスの問題なのですが、ある程度、仕事のクオリティが落ちたとしても、極力他人に任せていく、という割り切りが重要ですね。



それに、他人に任せていくことで、任された人も成長していきますから、だんだん自分の手から離れていき、自分自身も楽になっていくものです。



理由3;心身ともに疲労する




これも、基本的には、『抱え込みによる追い詰められ感』が原因であるケースが多いように感じます。



他人を信頼して任せていき、小さな成功でも大きく喜び感謝をしていく、そんなスタンスに変えていくことで、心身の疲労を感じることも少なくなるものと考えています。



特に、心の疲れを感じる感じない、については、物事に対する自分の向き合い方によって大きく変わってきます。



仕事と介護を両立するには、他の人の助けが必要不可欠である以上、気持ちのあり方をこのように変えていくことが必要なのではないでしょうか。



会社が原因となりえる介護離職の3つの理由とは?


会社の3つの理由は?


つづいて、会社側の視点から、介護離職につながる原因についてみていきましょう。



理由1;介護に対する許容する風土がない




私もそうでしたが、自分だけが介護のために休んだり、遅刻や早退を繰りかえしたりして、同僚に申し訳ないと感じるケースが多いです。



これは、組織全体で介護に対する許容する風土がないためだと考えられます。



これを打開するためには、組織のトップが介護社員への理解をしっかり示して、それを前提とした事業戦略の立案(介護と仕事を両立する社員がいても数字が達成できうる事業の選定、プロセスの変革など)が必要なのではないかと考えています。



理由2;社員教育や啓蒙活動ができなかった




これは、現状、介護と仕事の両立を社内で啓蒙する事の優先順位が高く設定できていないだと感じています。



しかしこれからは、介護に追われる社員が増えていくことが確実であるため、どの企業も優先順位を高めていくことになると予想しています。



啓蒙活動が浸透すれば、親の介護をする社員に対する上司・同僚の理解も進み、より仕事と介護を両立しやすい環境になるものと感じています。



理由3;会社は本人に休暇を与えられない




介護と仕事を両立する人の多くは、私もそうでしたが、管理職の方が多く、管理監督責任が重くのしかかります。



当然、管理職者が出社しないと、部下の気持ちも緩んでしまったり、チームとして一体感がかけていくこともある一方、電話やメールなどのリモート業務は限界があります。



ただ、この問題は難しいテーマではあります。



簡単に言うと、介護して仕事量が減っているのに、給料の多い管理職を任せ続けるのは、非管理職者の理解が得られないのが実情だからです。



介護と両立をする際、もし自身が管理職のポジションについている場合、場合によっては、そのポジションを後輩に譲るなどの覚悟も必要なのかもしれません。