介護派遣で入職するならば、できる限りいい条件で就きたい!と思いますよね。
でも、いい条件を狙って求人情報を探そうとしたとき、ふと気づくのです。
「介護派遣の『いい条件』って、なんだろう?」
本記事では、介護派遣の好条件とは……から始まり、実際の好条件、そして好条件を維持するために知っておきたい法律についてお話しします。
介護派遣の条件〜そもそも介護派遣の好条件って何?〜
派遣と言えば年俸制より時給がいいことで知られています。
それもそのはず。
派遣というものは本来、その道の専門家が派遣されるのですから、一般より時給が上で当たり前。
参考記事:介護派遣の時給相場は?正社員並みに貰える理由を紹介!
あとは保証の有無。
正社員より不安定な立場なので、リスクが時給という形で還元されるのです。
では、時給が高ければ高いほど「好条件」なのでしょうか?
派遣で大切なのは時給だけ?
いいえ、そんなことはありません。
大切なのは他にもあります。
時給は選ぶ要素の1つに過ぎません。
全体で考えて「好条件」が決まります。
では、考えるための要素はと言うと……
- 時給
- 紹介する企業の体質(どんな企業と派遣契約をしているか)
- サポート体制
- 法に対する姿勢
- 福利厚生
- 資格取得支援制度
- 住んでいる地域への強さ
以上の7つです。
この7つが次のようになっていたら、最高にいい条件です。
- 時給が高い
- 穏やかな職員たちがいる職場を紹介してくれる
- 職場で失敗した時、不正があった時に即座にサポートしてくれる
- 法律を遵守する
- 福利厚生がある
- 資格取得支援が手厚い
- 求職者が住んでいる地域の求人取り扱いが多い
7つ揃えば言うことなし!ですよね。
ところでお気づきでしょうか。
この7つの条件、1つ目は所属する人材派遣会社と派遣先の会社が話し合って決める点ですが、2〜7は「人材派遣会社の条件」です。
介護派遣労働者は、人材派遣会社に所属する人。
つまり、いい条件で仕事をしたければ、いい人材派遣会社に入ることが必須なのです。
いい人材派遣会社は人材を大切にしますので、そんな会社であれば上記2、3、4、6は必ずついてきます。
というわけで次は、実際に好条件のものを探してみましょう。
介護派遣の条件〜実際に探そう好条件〜
介護の人材派遣会社はいくつもあります。
中には、介護専門を謳っている人材派遣会社もあります。
有名所の人材派遣会社を見比べてみますと、
ウェブサイト | 人材派遣会社 | 時給(介護士) | サポート | 法についての記事 | 福利厚生 | 資格取得支援 | 地域 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
いいね!介護 | SOUNDS GOOD | 1,300円〜 | ○ | ○ | ○ | ○ | 関東 中部 近畿 |
ナイス!介護 | ネオキャリア | 1,250円〜 | ○ | ○ | ○ | 全国 (一部地域を除く) |
|
スタッフサービス・メディカル | スタッフサービス・メディカル | 950円〜 | ○ | ○ | ○ | ○ | 全国 |
ベネッセMCM介護士 | ベネッセMCM | 1,250円〜 | ○ | ○ | 関東 東海 関西 |
||
CARE STATION | ワークステーション | 1,200円〜 | ○ | ○ | 関西 |
上記の表でも、対応地域に違いがあるのがわかりますね。
時給は1,200円以上が多いです。
ただ、上記は経験者の時給であり、未経験だと1,100円からが多いです。
あとはサポート、福利厚生などを見ていきましょう。
先に書きましたように、「法を守る姿勢」も確かめて。
わたしの経験上、法を重視する企業ほど、人材を大切にしています。
いい派遣の仕事は、いい人材派遣会社から!ですよ。
高時給については、他に詳しく書かれた記事がありますので、ぜひご覧くださいね。
参考記事:介護派遣で高時給!?一番高い時給はどれ?
介護派遣の条件を守る!労働者派遣の政策って?
介護派遣のいい条件を維持する背景には、無論人材派遣会社の姿勢もありますが、労働者派遣に関わる政策が特に重要です。
法律を知っていれば、仮に違法なことを強要されたとして、「違法なので断る」と言うことができます。
逆に法律を知らなければ、いいように搾取されかねません。
自分の労働条件を守るための法律――政策を、ここでしっかり見ていきましょう。
まず直近では、平成27年に労働者派遣法が改正されました。
改正内容は、
- 労働者派遣事業が許可制に一本化されました。
- 雇用安定措置として、同一組織に3年以上派遣される人には次の4つが講じられます。
- 派遣先への直接雇用の依頼
- 新たな派遣先の提供(合理的なものに限る)
- 派遣元での(派遣労働者以外としての)無期雇用
- その他安定した雇用の継続を図るための措置
- すべての派遣労働者は、キャリアアップを図るために、派遣元から次の2つを受けられます。(派遣元の義務)
- 段階的かつ体系的な教育訓練
- キャリア・コンサルティング(希望する場合)
- 派遣労働者は、次の3つについて派遣元から説明を受けられます。(派遣元の義務)
- 賃金の決定
- 教育訓練の実施
- 福利厚生の実施
- 派遣終了後、派遣先が新たに労働者を雇い入れる場合、派遣終了した派遣労働者を雇い入れるよう勤めなければならなくなりました。
- 派遣期間の限度が3年となりました。
- 違法派遣対策として、労働契約申込みみなし制度ができました。
となっています。
たくさんありますが、どれも必要な知識です。
ちなみに、派遣で禁止されていることは3つあります。
- 派遣禁止業務(建設、港湾運送、警備、医療関係)への派遣
- 派遣先となる会社との事前面接
- 元の勤務(派遣以外)先への、離職後1年内の派遣
また、派遣であっても年次有給休暇、育児休暇を取ることができます。
こういうことを知っておけば、「派遣には有給がないんですよ」なんて嘘を言われたときに「そんなはずはない」と返せますよね。
ところでこれは派遣の経験ではないのですが、役所へ福祉関係の手続きに行った際、「遺族年金は所得に含まれる」と言われたことがあります。
わたしは「遺族年金は所得に含まれない」ことを知っていましたので、「そんなはずはないのですが」と言い続けました。
何度も同じ応酬をした結果、その職員が上司に問い合わせ、わたしの言い分が正しいことが公になりました。
法を知っていたからこそ、誤りを正せました。
知識は武器にも防具にもなりますので、「長い」と目をそらさず、ぜひ修得しましょう。
介護派遣労働者も入る社会保険等に関しては次の記事もありますので、読んでみてくださいね。
参考記事:介護派遣の情報まとめ!好条件の求人・社会保障制度など
まとめ
介護派遣でいい条件を得るにはどうすればいいか、掴めたでしょうか?
- 良識ある
- 住んでいる地域の求人が多い
- 時給の高い
そんな人材派遣会社を選ぶ。
この肝をおさえて、いい条件で介護派遣に入職してくださいね!
参考記事:介護派遣会社ランキングTOP5!各社の特徴とおすすめはどこ?