職場で地位が確立してきた40代から50代。



それぐらいになると親も高齢になっていますよね。



必要になってくる介護に「仕事をやめなくちゃいけないのかも」と、思い悩むこともあるでしょう。



今回は介護を理由に仕事を辞めようか考えている人に、辞めないためにできることを紹介します。



一度立ち止まって考えてみてください。




親の介護を理由に仕事を辞める人が多い!





まずこの記事を読んでいるあなたに伝えたいことがあります。



それはあなたと同じように「親の介護を理由に仕事をやめよう」と悩んでいる人はたくさんいると言うこと。




(画像引用:みんなの介護)



総務省が5年ごとに実施している、就業構造基本調査の2012年の集計があります。



集計結果によると、介護を理由に仕事を辞めた人は年間約10万人いるそうです。



ですが親の介護にはお金が必要。



親の貯蓄を使いながら介護をしたとしても、それだけでは賄えないケースもあります。



両立できるなら仕事をしながら介護をすることがベストであると言えます。



「でも今の仕事量じゃ両立することは出来ない」



そう悩む人が多いからこそやめてしまう人が多いと言う現実があります。



ですがやめてしまうことで金銭的、精神的にあなた自身が追いつめられてしまう可能性もあるのです。




それでは辞めないためにどうすればいいのか、3つのポイントを見ていきましょう。



親の介護と仕事の両立をするための3つのポイント





今回紹介する3つのポイントは親の仕事と介護の両立をするための準備です。



介護は親自体の問題ではありますが、親だけでなくあなたの生活にも直結する問題です。



少しでも介護の負担を軽くすることで、仕事を辞めずに介護に取り組むことができるでしょう。



ポイント1ではまず介護の準備時間を確保する方法をご紹介します。



介護は誰にでも訪れます。



家族の介護負担を減らすために、国が介護のための制度を整えてくれているのです。



ポイント1ではその制度についてご紹介します。



ポイント2では親の介護の負担を軽減するために、協力体制を作ることの重要性を取り上げています。



親の介護は一人ですることではありません。



親だけでなく、兄弟、家族と話し合って向き合っていくことが大切です。



介護の負担を少しでも減らせるように、兄弟やケアマネージャーなどの外部機関と協力体制を作ることをお伝えします。



ポイント3では、介護するにあたって利用できるサービスを紹介しています。



介護保険を払っていれば、適用内で様々なサービスを利用することができます。



親自身が活動しやすくなる補助器具や、デイサービスなども適用内で利用できます。



ポイント3で詳しく取り上げていますので、ぜひ見てくださいね。



これから紹介する3つのポイントは、介護に臨む人にとって重要な項目です。



介護プランに取り入れ、仕事と両立する工夫をしてみてください。



それでは1つ目のポイントから紹介していきます。



ポイント1:介護休職制度を利用して、介護の時間を確保しよう





まず知っている人が少ない制度があります。


それは介護休職制度です。



介護が必要になると、仕事との両立のために手続きやケアマネとの相談など、環境を整える時間が必要です。



介護休職は「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」によって制度化されています。



事業主は介護休業申請を拒否することは出来ません。



介護休職は1年で5日間取ることができ、もしも両親の介護をすることになった場合は最大で10日間取ることができます。



この期間の間にケアマネ―ジャーや役所などにいき、介護プランを変えるなどして調整をすることが可能です。



もしも「それだけでは時間が足りない!」と言うときは『介護休暇』と言う別の制度があります。



こちらは最大93日取ることができます。



親の要介護度や、介護の状態によって使い分けることも検討してみてください。


まずは会社と介護について相談してみましょう。



ポイント2:協力できる人(兄弟やデイサービス)に相談して介護の負担を減らそう!





次に紹介するのは介護の分担についてです。



あなたには兄弟がいますか?



一人で親の介護をすると言う場合もあるでしょう。



ですがもしも兄弟がいる場合は介護について相談する必要があります。



長男長女であるからとすべてを負う必要はありません。



介護は長期戦です。



一人ですべてやらなくてはいけないと思うと精神的にも疲弊してしまいます。



兄弟がいる人は分担を考えてみてください。



もしも遠方で親の介護をできないと言うなら、お金の援助を求めてみてください。



長期休暇には顔を見せに来てほしいなどの取り決めも作っておくといいでしょう。



もしも兄弟がいないと言う人はホームヘルパーさんと協力して介護をしていきましょう。



訪問介護を依頼するには費用が掛かります。



ですが介護保険を利用することで、1割負担で訪問介護を利用することができます。



市町村によって費用は異なりますが身体介助の場合一回当たり20分未満で160円、1時間程度頼んでいても400円程度で済みます。



目が離せない時はデイサービスを利用してみるのも一つの手段です。



介護度などにもよるのでケアマネージャーに相談して、親の状態にあった介護プランを組んでもらいましょう。




ポイント3:介護保険適用サービス(ホームヘルパーや介護用品レンタル)を活用して介護の負担を減らそう!





介護度にもよりますが、介護保険適用のサービスはたくさんあります。



先述したホームヘルパーもその一つです。



他にデイサービスや短期入所など預かってくれるサービスも。



車いすやベッド、杖などのレンタルも保険適用になります。



私の祖母も杖のレンタルを利用しています。



我が家の場合は、杖を一か月100円程度で借りており、メンテナンスもしてもらっています。



自分で購入するよりも、メンテナンスされることで長くいい状態で使えるので助かっています。



トイレなどに手すりの設置や、バリアフリーのための改修も介護保険の適用内で行えるのです。




1人で家族の世話をしなくてはいけないと気負うことなく、サービスを使って自分の負担を減らすことを考えてみましょう。

まとめ





親の介護を理由に仕事を辞めないためにできることを紹介してきました。



少しでも力になれたでしょうか。



介護が必要となった場合は、一人で背負わず、サービスや制度を利用して、両立できる道を探してみてください。



介護も大切ですが介護するあなたの人生も大切です。



親の介護は一人で頑張る必要はありません。



兄弟がいる場合は協力を仰いでお互い助け合いましょう。



複数人で介護することで個々の負担を減らしていくことも可能です。



兄弟がいない時は公的サービスを使ったり、ケアマネージャーさんと二人三脚で介護に挑むといいでしょう。



親の介護も仕事も頑張りたいあなたへアドバイスをしてくれますよ。



親の介護と仕事。どちらも大切にしたいものです。



また、親の介護をきっかけに介護業界で働く方もいます



介護派遣会社には専任のアドバイザーがおり、あなたが親の介護をしている場合でも、状況に合わせて働きやすい職場を紹介してくれます



介護のことは専門の会社に相談するのがおすすめです。



興味ある方は下の記事も参考にしてみてください。



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