大切な人が亡くなったという連絡を受けると、言いようのない悲しみに襲われますよね。



大切な故人との別れのため、仕事や家事・育児の合間に葬儀に参列する人も多いのではないでしょうか。



ところで、葬儀の時間帯ってご存知ですか?



何となく通夜は夜、告別式・葬式は午前中だと思っている人が多いのではないでしょうか?



これで間違いはありませんが、場合によってはこの時間がずれることもあります。



今回は、葬儀の時間やスケジュールについて確認していきます。



葬儀の時間帯に決まりはあるの?







葬儀の時間帯をご紹介する前に、葬儀のスケジュールをもう一度おさらいしましょう。



一般的に葬儀のスケジュールは以下のようになっています。



【葬儀のスケジュール】
・故人の死後翌日…通夜
・故人の死後3~4日後…葬儀・火葬



但し、これはあくまでも一般的な葬儀のスケジュールとなります。



葬儀の日程は故人や遺族の意向や火葬場の予約によって変わることも珍しくはありません。



葬儀の詳しい流れや日程については以下の記事をご覧ください。



葬式の流れやマナーを確認!大切な故人を慌てずに送るために



では、葬儀の時間帯については一般的にどのようになっているのでしょうか?



【葬儀の時間帯】
・通夜…18時~19時
・葬儀…午前中
・火葬…午後



このことから、通夜は明確な時間が分かっているものの、葬儀や火葬は時間帯が曖昧となっていることが分かります。



なぜ曖昧な時間帯となっているのかは次の章で確認しましょう。



葬儀の時間は火葬場の予約時間によって変わる







午前中に葬儀を行い午後に火葬を行うのが一般的な葬儀のスケジュールとなっています。



ですが、全ての葬儀がこのようなスケジュールでできるとは限りません。



それは、火葬場の予約時間があるから。



多くの人が火葬を昼頃に予約する傾向にあるので、場合によって火葬場の予約が午後に取れないケースもあります。



私の曾祖母の葬儀でも火葬場の予約が取れず、葬儀を執り行う朝に火葬場に行き、午後から告別式・葬式を行いました。



このように火葬場の予約時間によっては、葬儀を午後に執り行ったりすることもあります。



また、火葬場が混雑しやすい都市部では予約がなかなか取れずに故人が亡くなってから数日後に火葬を行うことも珍しくはありません。



その際は、故人が亡くなって数日後に告別式・葬式をすることもあります。



このように葬儀の時間帯は故人の火葬予約時間によって変わることがありますので、参列する際は、しっかりと確認しておきましょう。



葬儀にかかる時間の目安







葬儀の時間帯やスケジュールについてはお分かりいただけたかと思います。



では、葬儀にかかる時間は一般的にどれくらいなのでしょうか?



日本で9割近く行われている仏教式の葬儀の時間の目安は以下のようになっています。



【仏教式の葬儀の時間の目安】
・通夜…1時間、通夜振る舞いを含めると2~3時間かかることも。
・葬儀…1時間
・火葬…2~3時間程度



このようにまとめてみると、一般的な葬儀の時間は意外と短いように感じます。



ですが、参列者の数や葬儀内容、宗教によって葬儀の時間は大きく前後します。



例えば、私が以前介護施設で働いていた際に、利用者様の通夜に参列したことがあるのですが、その利用者様の葬儀が仏教式ではなく神前式でした。



神前式の通夜は仏教式の通夜よりも長く、終わるのに2時間程度かかりました。



このように宗教によって葬儀の時間は変わりますので、参列する際は時間に余裕をもって参列することをお勧めします。



葬儀の種類によって変わる葬儀の時間




先ほど紹介した葬儀の時間の目安は、あくまでも一般葬の時間の目安。



社葬や合同式になると通夜・告別式ともに葬儀の時間は長くなる傾向にあります。



私は以前、社葬の告別式に参列したことがありますが、いつもの告別式の流れと異なり、故人の経歴をスライドショーで流したり、故人の別れの挨拶が複数人あったりと一般的な葬儀とは大きく異なる内容でした。



そのため、告別式が終わったのは開式から2時間半後。



なかなかボリューミーな告別式で、参列後はしばらく放心状態になってしまうほどでした。



その他にも家族葬や直葬など葬儀には様々な種類がありますが、一般的には一般葬と同じくらい時間がかかると把握しておけば間違いないでしょう。



葬儀の種類について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。



葬儀の平均額は約200万円!葬儀の規模に応じた相場も紹介